奈良県葛城市 / S亭様(リノベーション)
文化施設 / 設計:歌一洋建築研究所
築約100年の日本建築住居をリノベーション。
6代目となられた施主さまは、ご自身が生まれ育ったお屋敷を、文化施設として再生活用することを決心されました。昔は商いもされていた間取りの一部を、古きを生かしながら現代の日本の粋を感じさせる空間へとリノベーション。大規模な解体、新築とは違い、新旧の調和に頭を捻った事例でした。工期も長く、熟練の職人の技術はもちろん、臨機応変な対応なしには成し得なかった案件です。
下店(しもみせ)
大きな梁や柱と、屋根までの高い空間を生かし、客間、講座などの催しや店舗としての利用も可能なスペース。
下店の天井吹き抜け部分
下店の床の間
茶室
元々は小部屋として利用されていたスペースを、独立した茶室に。施主さまお気に入りの空間です。
広々と開放的な浴室
洗面台
手洗い
邸に眠る大皿を手洗い器として再生しました。
つし(屋根裏物置)
ギャラリースペースとして利用できるよう、展示用棚を設置。釘を一切使用せず、解体、整理も容易に。
稲屋
農機具収納用の納屋を、蕎麦打ちなどのパフォーマンススペースに改修。